2010年11月17日(水)「しんぶん赤旗」
離島振興 国の責任で
議長大会 山下議員あいさつ
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第29回離島振興市町村議会議長全国大会が16日、東京都千代田区内で開かれました。
米澤壽重会長(島根県隠岐の島町議会議長)は「国土ならびに領海の保全や、自然環境を守るためにも、離島の重要性を認識してほしい」と訴えました。
大会では、離島をかかえた市町村への地方交付税の拡充・強化をはじめ、離島の交通・航路、空路の維持、農業・漁業・林業・観光の振興、医療体制の強化、防災対策など11項目を政府に求めました。
各党の代表が出席。日本共産党から山下芳生参院議員があいさつし、自公前政権が地方交付税を一方的に削減し、半強制的な市町村合併によって、福祉・住民サービスの低下、災害時の緊急対応の困難などが広がったとのべ、その影響は離島でより深刻に表れていると指摘しました。
さらに「政府のいう一括交付金化では、離島など条件の不利な地域で、いまの補助金を確保するのは難しくなるのは明らかだ」と語り、「離島の地方自治体が住民のくらしを守り、福祉の機関としての役割を発揮することができるように、国が財源を保障することが大事だ」と強調しました。党として「調査と政策提言をしながら要望の実現のために奮闘する」とのべました。