2010年11月16日(火)「しんぶん赤旗」
第48期赤旗名人決まる
囲碁 伊瀬英介さん 将棋 加來博洋さん
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第48回しんぶん赤旗全国囲碁・将棋大会(赤旗名人戦)は14日、東京・池袋のホテルグランドシティで、ベスト8に勝ち残った選手が熱戦を展開しました。囲碁では伊瀬(いせ)英介(てるゆき)さん(37)=東京=が、将棋では加來(かく)博洋(はくよう)さん(30)=招待=がそれぞれ優勝し、第48期赤旗名人となりました。
囲碁の準優勝は富永一郎さん(61)=東京=、3位は伊藤優真さん(16)=北海道=、4位は木村直登さん(27)=和歌山=でした。将棋の準優勝は禰保拓也さん(28)=沖縄=、3位は武田浩司さん(22)=北海道=、4位は杉下裕治さん(23)=石川=でした。
赤旗囲碁名人になった伊瀬さんは「初めての優勝なので、とてもうれしい。決勝戦では勝負どころで相手がミスをした。それがなければ大敗していました」と振り返ります。
準優勝した囲碁の富永さんは「決勝戦は、もうちょっとでいい結果が出たのですが、後半、時間がなくなり、あせったのが敗因です」と悔しがります。
昨年に続き、赤旗将棋名人になった加來さんは「かんたんなことではないと思っていただけに、優勝できてうれしい。決勝戦は落ち着いて指せました」と話します。
準優勝した将棋の禰保さんは「決勝戦は初めての体験。しかし、警戒心を働かせすぎたのが敗因」と、悔し涙を浮かべました。
囲碁審判の小島高穂九段は「決勝戦は手に汗を握る、いいたたかいでした。ベスト8に残った人は全員強かった。近年、だんだんレベルがアップしています」と講評。将棋審判の西村一義九段は「加來さんの連勝は実力が発揮されたもので、おめでとうございます。禰保さんも切れ味するどい将棋でした」と話しました。