2010年11月14日(日)「しんぶん赤旗」

日ロ首脳が会談開く

領土問題などで協議


 菅直人首相とロシアのメドベージェフ大統領は13日、横浜市で開会したアジア太平洋経済協力会議(APEC)初日の会合後に首脳会談を行い、日ロ領土問題などについて協議しました。

 菅首相は、1日にメドベージェフ大統領が日本の領土である国後島を訪問したことに、「わが国の立場、日本国民の感情から受け入れられない」と抗議。一方で、北海道の一部である歯舞、色丹両島と、千島列島に属する国後、択捉両島を「北方4島」とする従来の政府の方針を踏襲し、「4島の帰属を最終的に解決し、平和条約を締結したい。領土問題を両首脳間で今後とも議論を深めたい」と表明しました。4島が「日本固有の領土」であるとの立場はロシア側に伝えませんでした。

 メドベージェフ大統領は、「領土問題はロシアにとっても極めてセンシティブな問題である」と述べました。

 菅首相は、「領土問題を含め、日ロの協力関係を発展させたい」とよびかけ、メドベージェフ大統領は、「あらゆる分野、とくに経済分野で関係を発展させていくことで両国間の雰囲気を改善させるべきだ」と述べ、来年中の菅首相のロシア訪問を招請しました。菅首相は「検討したい」と答えました。

 菅首相とメドベージェフ大統領の首脳会談は6月のカナダのトロント・サミット以来2度目。40分間行われました。





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