2010年11月9日(火)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 32・7%(「共同」)、35%(「読売」)。マスコミの世論調査で菅政権の内閣支持率が、またガクンと急落しました。尖閣問題、経済対策など要因はいろいろです▼なかでも国民が不満と不信感を募らせているのは、民主党の小沢一郎元代表の疑惑にたいする不誠実な対応でしょう。どの調査でも7、8割が「小沢氏は国会で説明すべき」だと▼しかも「共同」では、偽証罪が適用される国会の証人喚問(58・6%)を求める声が、適用されない政治倫理審査会(13・1%)を大きく上回っています。および腰で小沢氏に国会の場に出てほしいとお願いした民主党。拒否されても毅然(きぜん)とした態度がとれないとは、あまりにも情けない。というよりは、無責任の極みです▼これまでに証人喚問された政治家は、衆参合わせて、のべ120人余。首相経験者も10人います。現役閣僚も16人にのぼります。政界浄化のために証人喚問が果たしてきた大きな役割が、この人数からも浮かび上がります▼小沢氏も自民党時代の1993年2月17日、金丸信元副総裁への5億円ヤミ献金事件などで証人喚問されました。本紙は当時、金丸氏の側近でありながら関与を否定した同氏を「重要場面には小沢氏がいた」「知らんぷりでは許されない」と大きな見出しで批判しています▼この見出し、強制起訴が決まった今回の事件でも使えそうです。誰がみても「知らんぷり」は通らない。法廷は当然ですが、証人喚問に応じるのは政治家としての最低限の務めです。





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