2010年11月7日(日)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 朝露の残る芝生に秋のやわらかい日差しが降り注ぐ。路上の展示に見入る人。ベンチで、うっとりとして体を寄せ合う恋人たち▼赤旗まつりは、開場とともにたちまちにぎわい始めました。まずは日本共産党展へと会場に入ると、色紙展に人だかりです。愛川欽也さんの「日本の自慢は平和憲法です」。ペギー葉山さんの「絆」…▼出品者それぞれの、味わい深い筆遣いに後ろ髪をひかれる思いで日本共産党展へ。こんどは宮本百合子の手紙と出あいました。隣の女性がつぶやきます。「百合子さん、流れるような字を書いたのね」▼しかし、戦時下の手紙です。「毎週一度づゝ書類をまとめるために出勤する」とさりげなく書いているのは、彼女を監視する警察へ週に1度出向かなければならなかった事情を物語るそうです。よし、今日は書と字にこだわってみようと、アート展の書もみる▼「まるくとも一角あれや人心 あまり丸くは転びやすきぞ」。柴山八穂子さんが書いた坂本龍馬の言葉を、いまの政治への警句と読みました。そして、うま年同士でウマのあった市田書記局長と作家あさのあつこさんの対談。大好きな「この素晴らしい世界」まで歌ってくれたペギー葉山さん…。あとはつるべ落としの日没で、これだから赤旗まつりは1日で回りきれません▼しかし、係は大変です。要員はのべ約3000人。整理交通係400人は、泊まり込みで訓練し本番へ。環境衛生係は、1日150人で大量のごみを12種に分別します。感謝、感謝。





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