2010年11月5日(金)「しんぶん赤旗」
2010 米中間選挙
オバマ氏“敗因は景気”
【ワシントン=小林俊哉】オバマ米大統領は3日、ホワイトハウスで記者会見し、与党・民主党が大敗した2日の中間選挙の結果について、有権者は「景気回復のペース(の遅さ)に強い不満を抱いている」「その責任は私にある」と述べました。
オバマ氏は、今後も景気刺激策に加え、財政の健全化、クリーン・エネルギー政策の推進、教育や科学技術分野への投資を進めると述べ、改革の前進の必要性を強調。下院で野党・共和党が過半数を握るなど、野党の比重が大きくなった議会との協力については、「難しい課題で前進するため、共通点を見いださなければならない」として、共和党側との協議を強める考えを示しました。
中間層減税については、「今後、数週間、(民主、共和両党指導部と)協議し、前進の方途を探ってみたい」と述べました。中間層減税は、共和党が富裕層への減税措置の延長も同時に求めているため、協議が中断しています。
共和党が選挙公約に掲げた医療保険改革法の廃止については、「(未保険者の解消をめざすなどの医療保険改革は)正しいことだ」「米国民は、この2年間の(同改革をめぐる)議論を蒸し返してほしいとは思っていない」と述べ、拒否しました。