2010年11月4日(木)「しんぶん赤旗」
63年ぶり「平和おどり」
京都で憲法集会 次世代へ伝えたい
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日本国憲法の公布から64年を迎えた3日、京都市東山区の円山公園音楽堂で「生かそう憲法 守ろう9条 11・3憲法集会in京都」(憲法9条京都の会主催)が行われ、講演と憲法の施行を祝った「平和おどり」が63年ぶりに再現されました。
集会には、市内4コースから求心パレードなどで参加した1400人が集いました。
「平和おどり」は日本国憲法の普及を目的に京都市民からの公募でつくられたもので、1947年5月の施行を前に同会場で市民3万人が踊ったとされています。
当時集会に参加し、「もう死なんでもいい。平和というものを体感した」と話す女性(79)=京都市中京区=が、「平和の原点を見つめ直したい」と8月から資料を探し、当時を知る市民らの協力を得て実現しました。
会場では、集会参加者と一体となり、当時さながらに「平和おどり」が再現。女性は、「おどりをきっかけにして、若い人に戦争体験や憲法について伝えていきたい。ぜひ集まりに呼んでほしい」と話しています。
高校生の娘と参加した女性(八幡市)は、「おどり再現の思いを聞き、感動した。私も戦争を知らない世代ですが、若い子に語り継がなくてはいけないと思いました」と話していました。
「比例定数削減は民主主義の危機」と題して講演した立命館大学の小堀眞裕教授は、日本が世界で3番目に国会議員の数の少ない国であることや、少数意見を反映しない小選挙区制度を見直す動きがイギリスでも起きていることを紹介。「少数の声を反映しない制度や定数削減は、世界の流れに逆行する」と批判しました。
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