2010年11月4日(木)「しんぶん赤旗」
文化予算増 観客に訴え
芸団協 劇場など各地で一斉に
「私たち芸人もがんばっています。署名にご協力をお願いします」。東京の寄席・新宿末広亭で3日、文化芸術立国を実現するための署名集めが行われました。「国家予算に占める文化予算の割合を0・11%から0・5%に」。予算の増額を求める国会請願署名です。
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北海道から沖縄まで全国16都道府県の38の劇場、コンサート会場、寄席、能楽堂、街頭で一斉に行われました。
主催したのは俳優、歌手、演奏家、演芸家、舞踏家、演出家などの実演者の団体で構成する芸団協(日本芸能実演家団体協議会)です。
末広亭の高座に上がった落語家の桂歌春さんは、「国民の文化水準は高いが、国の文化・芸術予算は大変少ない。予算増額のため署名にご協力を」と訴えました。
プログラムを広げ、あらかじめ折り込まれた署名用紙を確認する人もいました。
口演を終えた歌春さんが末広亭の出口に立ち、署名用紙を集めると、その場で書き込む人も大勢いました。
芸団協は、1〜7日を「署名週間」とし全国の116カ所で署名活動に取り組みます。