2010年11月3日(水)「しんぶん赤旗」
虚偽記載疑惑の民主・生方衆院議員
収支報告書を訂正
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民主党元副幹事長の生方(うぶかた)幸夫衆院議員(千葉6区)が千葉県選管に提出した2009年総選挙の「選挙運動費用収支報告書」を訂正していたことが、2日までに本紙の調べでわかりました。運動員に支払っていない報酬を、同報告書に人件費として記載していたと虚偽記載疑惑が指摘されていたのを、こっそり削除したもので、生方氏の説明責任が問われています。
生方氏が昨年8月の総選挙後に、提出した報告書によると、車上運動員や事務員の報酬として、地元松戸市や市川市をはじめとする学生や会社員23人に1人あたり3万〜18万円、計166万5000円を支出していました。
ところが、選挙から1年以上もたった今年10月26日、3分の1弱にあたる7人分について、1人あたり4万〜10万円、計40万円の人件費を削除する訂正を行っていました。最初に報告していた人件費の約25%が虚偽だったことになります。
公職選挙法は、選挙の公正さを保つために、すべての選挙について運動費用の収支を公表するよう義務付けています。故意の虚偽記入には、3年以下の禁固または50万円以下の罰金が科せられます。
7人の運動員に支出したと報告し、削除訂正した40万円はどこへ行ったのか―。生方事務所は本紙の問い合わせに「昨年末に選挙運動費用収支の処理が終わったので、40万円については、今年度の党支部へ適正に処理しているところ」と答えました。
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