2010年11月3日(水)「しんぶん赤旗」
きょうの潮流
「畑ゼミ」は、国際政治学者の畑田重夫さんを囲む会です。じかに畑田さんの話を聞いて入る人が、各地でふえています▼いま、約250人。誘い合って講演会や学習会に参加します。畑田さんの誕生日9月5日の前後には、全国から集まり1泊2日の交流会を開きます。先月下旬、“秋の特別課外授業”を企画しました▼首都圏などの約30人で2泊3日沖縄の旅。やはり畑田さんと学ぶ、国際政治研究会との共催です。「沖縄行きは最後かもしれない」という、87歳の畑田さん。主な目標を知事選の応援と定めました▼畑田さんのもっとも尊敬する政治家の一人が、故瀬長亀次郎さん。瀬長さんの次女の内村千尋さんも、都合をやりくりし、案内役をかってくれました。戦跡と基地。辺野古の浜で新基地の、東村高江の山奥でヘリ着陸帯の、建設に反対し座り込む人たちのテント村。そして、知事候補の伊波洋一さん、宜野湾市長候補の安里タケシさんの事務所へ▼行く先々で募金や寄せ書き、千羽鶴を手渡し、「がんばってください」ではなく「がんばりましょう」。貸し切りバスのガイドさんも「こんなツアーは初めて」と、伊波さんへの支持を約束しました▼畑田さんが「活憲」を唱えて久しい。平和憲法の公布から、今日で64年。沖縄が本土復帰した1972年5月、当時の平良良松・那覇市長がよびかけました。憲法をかざし、沖縄から憲法の命をよみがえらそう、と。その活憲精神を受け継ぐ伊波さんを、応援しないではいられません。