2010年11月3日(水)「しんぶん赤旗」

自衛隊、ジブチに恒久「基地」

施設概要わかる


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 政府が、東アフリカ・ソマリア沖の「海賊対処」を理由に、隣国ジブチに建設中の自衛隊の「新活動拠点」の具体的内容が明らかになりました。政府が2日に閣議決定した日本共産党の赤嶺政賢衆院議員の質問主意書に対する答弁書で示されたもの。「新活動拠点」は、海外で初めて自衛隊の大規模な軍事施設をつくるもので、憲法をじゅうりんする内容です。

 自衛隊は昨年6月、P3C対潜哨戒機部隊(150人)をジブチに派遣。同2機が、海自護衛艦2隻とともにアデン湾で活動しています。現在、ジブチ国際空港隣の米軍基地を拠点にしていますが、政府と賃貸契約を結び、今年7月以降、空港北西地区に「新活動拠点」を建設しています。

 答弁書によると、東京ドームの2倍以上ある12ヘクタールの敷地に、47億円を投じて宿舎、格納庫、事務所など24棟を建設し、航空機3機が収容できる駐機場も整備。完成予定は2011年3月末で、新施設運営のため新たに30人が増員されます。

 現在、使用している米軍基地の使用料として今年7月までに493万ドル(約4億円)を米軍に、駐機料19万ドル(約1500万円)を民間企業に支払ったとしています。

 赤嶺議員は質問主意書で、「新活動拠点」はまさに「基地」と言うべきもので、「自衛隊が戦後初めて、海外に恒久基地を持つ可能性があり、憲法に関わる重大問題である」と批判。各国が軍隊を派遣しているものの、海賊事件は広域化・多発しており、「軍隊の派遣で解決できない」と指摘し、自衛隊の撤退を要求しています。

●宿舎7棟(収容人員約280人)

●整備格納庫1棟(収容機1機)

●食堂等厚生施設2棟

●事務所2棟

●電源室等の関連施設12棟

●駐機場(収容機3機)

 ※プレハブ構造=一部は鉄骨またはコンクリートブロック=1階建て(電源室のみ2階建て)





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