2010年10月31日(日)「しんぶん赤旗」
“民主が自民化している”
企業献金再開を批判
民放TVで小池氏
日本共産党の小池晃政策委員長は30日、TBS系番組「サタデーずばッと」で、「政治とカネ」の疑惑が問われている小沢一郎民主党元代表の国会招致をめぐる問題などで各党議員らと討論しました。
小沢氏国会招致
小池氏は、小沢氏の国会招致について「“証人喚問をやったあとに補正審議を”と求めているわけではない。証人喚問についての民主党の考えを示すよう求めているのに、それすらいわない」と指摘。「岡田克也幹事長が、居場所も分かっている小沢氏に会えないなんて、まるで(小沢氏は)天照大神(アマテラスオオミカミ)のようだ」と述べました。
企業・団体献金
自民党の山本一太参院議員は、民主党が企業献金受け入れ再開を決定したことを「どう考えても逆行だ」などと批判しました。
「民主党が自民党のようになっている」という小池氏の指摘に、山本氏は「“旧自民党”だ」と述べましたが、小池氏は「新も旧もない」と断じました。
小池氏は、「(マニフェストで)企業・団体献金全面禁止をいっていたのに、法律(政治資金規正法改正)がまとまらないから受け取るというが、法律がなくても自分たちが拒否することはできる。公約違反もいいところだ」と批判しました。
「日本共産党は企業献金を受け取ってない」という小池氏に、司会のみのもんた氏も「そうですよね。政党助成金も受け取っていない」と述べました。
消えた年金記録
日本年金機構が進めている「消えた年金」の調査のための年金記録照合業務が「事業仕分け」され、来年度予算が2割削られる問題が議論になりました。
小池氏は、「非効率な部分を削るのは必要だ」と指摘しつつ、「民主党が『人・モノ・カネを総動員して解決する』といっていたことが、いまや『無駄遣い』扱いされている。『消えた年金』被害者からみれば、この問題をどう解決するのかという議論やビジョンがみえてこない」と述べ、被害者救済の立場からの対応を強く迫りました。