2010年10月30日(土)「しんぶん赤旗」
就活ルール確立急げ
宮本議員 大学・経済界・政府協議を
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日本共産党の宮本岳志議員は29日の衆院文部科学委員会で、受験産業大手のベネッセが、学生の就職活動の過熱化に拍車をかけている問題を取り上げ、就活のルールをつくるために一刻も早く大学、経済界、政府の3者による協議を始めるべきだと求めました。
3者協議について、高木義明文部科学相は、「早期に開催して是正に努めたい」「時間が許せば私も出席したい」と答弁しました。
宮本氏は、大半の私立大学でベネッセによる「検査」と称した事実上の就活が入学直後から始まっている実態を指摘。1年生時の「自己発見レポート」から3年生時の「完全突破!!履歴書攻略トライアル」まで7種類にも及ぶことなどを示しながら、「これではもはや大学は“就職予備校”だ。こんなことでいいのか」と認識をただしました。
高木氏は、「異常だ」「検討のテーブルで是正に努めたい」と答弁しました。
宮本氏は、圧倒的多数の学生の心理傾向や学力などの個人情報を一私企業であるベネッセが握り、同社はそれを利用して企業から金を集める新たな商売まで始めていると告発。「学生の就職難につけ込んで、それを企業利益につなげるやり方は許されない。就活にかかわる企業活動のあり方全般を含めたルールづくりを」と求めました。