2010年10月29日(金)「しんぶん赤旗」
「しんぶん赤旗」ここが魅力
「しんぶん赤旗」は、「手に取ったら、読んでみたくなる新聞」「一度読んだら、やめられない新聞」へと紙面改革にとりくんでいます。「党綱領の目」で政治や社会の問題を解明する「赤旗」の他紙にない役割を、今月の紙面からみてみます。
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尖閣諸島問題
与党も認めたたしかな見解
「この問題にかんして、最もまとまった見解は『赤旗』に出ている。それを参照すべきだ」
27日、国会で開かれた民主党の外務部門会議で尖閣諸島問題が議題になった際、同党の副大臣経験者がこう発言しました。
尖閣諸島は歴史的にも国際法的にも日本の領土であることを、明確な証拠を示しながら明らかにした日本共産党の見解は大きな反響を呼んでいます。
9月20日付3面「日本の領有は正当/問題解決の方向を考える」には、インターネットのホームページへのアクセスが10月27日までに16万742件。5日付の党見解「尖閣諸島問題 日本の領有は歴史的にも国際法上も正当―日本政府は堂々とその大義を主張すべき」には、おなじく4万件を超えるアクセスがありました。
党見解発表の4日後には、外務省もホームページで尖閣諸島問題のQ&Aを掲載。党見解が明らかにした下関条約の経緯にも触れました。
TPP問題
農業壊滅するいち早く提起
日本農業と関連産業に壊滅的な打撃を与え、郵政・保険・金融にまで影響を及ぼす環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)問題。
一般紙がまだTPPの問題をほとんどとりあげないなか、「赤旗」は、10日付2面の「菅政権、農漁業に追い打ち」でいち早く問題点を指摘。21日には、志位和夫委員長が日本農業に壊滅的打撃を与えるとして、「TPP交渉参加に断固反対」を表明しました。その後も、「赤旗」は特集や、農業や地域経済に与える経済効果の試算報道などで、問題点の解明に努めています。
これに対し、一般紙は「太平洋FTA―首相は交渉参加の決断を」(「朝日」26日付社説)「首相は環太平洋経済協定に参加決断を」(「日経」23日付社説)などと参加を主張。農業関係者の懸念をよそに、“参加しないと世界の競争から取り残される”とキャンペーンしています。
普天間基地問題
米軍欠陥機の配備スクープ
菅内閣が沖縄・名護市辺野古への新基地建設を推進する米軍普天間基地問題。全国紙が政府の動き以外、この問題をほとんど報じなくなるなか、「赤旗」は継続して問題点を報じ続けています。
2日付では、米軍が「未亡人製造機」の異名をもつ欠陥機オスプレイを2012年普天間基地に強行配備しようとしていることをスクープ。9月27日付や10月25日付の3面企画で、その問題点を報じています。
「朝日訴訟」連載
「生存権とは」今も輝く裁判
憲法で保障された生存権を「国の努力義務」から文字通りの「国民の権利」にした朝日訴訟。連載「朝日訴訟 一審判決から50年」は、社会保障を築く力にあらためて光をあてました。読者からは、「『人間裁判』のいわれは、ほかでは決して目にすることができない記事です。感動的な記事に出会いました」などの感想が寄せられました。
また、司法修習生の給費制を廃止しようとしている問題では、一般紙は“受益者負担論”から「なぜ法律家だけ特別扱いか」などと非難するなか、「赤旗」は、存続を主張。制度の理念、戦前の歴史や法科大学院生の困窮ぶりなどリアルな実態を紹介し、人権を擁護するためにも必要な制度であることを示し、関係者から「赤旗さんには感謝しています」との声がかけられました。
「学校はいま」
「鋭く温かい」大反響の連載
校長のパワーハラスメントで病気になった副校長など、深刻な教育現場の実態をとりあげつつ、問題解決の方向を探る連載「学校はいま」。10月の第5部にも、「鋭く問題をえぐりながら、教育をとらえる視点が的確で、苦闘する教師たちへのまなざしが温かく、現場はとても励まされたと思う」など、たくさんの反響が寄せられました。
ある女性は「連載を読んで絶句しました。校長のパワハラが横行している学校でどうやって子どもたちのいじめを一緒に考えられるのか。ぜひみなさんも読んでほしい」とのメールを寄せました。