2010年10月28日(木)「しんぶん赤旗」
米軍即応訓練に抗議
沖縄 嘉手納町議会が全会一致
沖縄県の米空軍嘉手納基地第18航空団が25日から即応訓練を強行している問題で、嘉手納町議会は27日、臨時議会を開き、訓練の即時中止を求める、駐日米大使らあての抗議決議と、首相らあての意見書を全会一致で可決しました。
毎年数回強行されている即応訓練は、サイレン音や拡声機放送、模擬爆発装置(GBS)などが昼夜を問わず強行され、嘉手納高校への煙流入事故、町役場付近での爆発事故などが相次いでいます。
抗議決議・意見書は、「米軍、日米両政府は町民の意思を全く無視し」ているとして、「改めて断固反対の意思を明確にし、強く抗議し、即時中止を求める」としています。
25日には、同基地を抱える嘉手納町、北谷町、沖縄市で構成する「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会(三連協)」が、日米両政府に抗議文と意見書を送付。三連協会長の野国昌春北谷(ちゃたん)町長は、「周辺住民は厳しい騒音にさらされ、訓練の激化でがまんの限界を超えている。日米安保の下で沖縄の基地が米軍の使い勝手の良いものとされ、それにモノを言えないのが日本政府だ」と述べています。
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