2010年10月28日(木)「しんぶん赤旗」
沖縄知事選
イハ氏が政策発表
「私の勝利が『県内移設』止める」
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沖縄県知事選(11月11日告示、28日投票)に出馬するイハ洋一予定候補(日本共産党、社民党、沖縄社大党推薦)は27日、那覇市で記者会見し、政策「新しい沖縄へ 明日への始動、今、沖縄が動く」を発表しました。
イハ予定候補はこれまでの自公県政について「県民の姿・視点が失われていた」とし、「県民の立場に立ち、暮らし、雇用を守る県政をつくっていくときだ」と表明しました。
最大争点の一つである米軍普天間基地問題では、「県内移設」を許さず基地の即時閉鎖・返還を求める立場を強調。「県知事選での私の勝利が、辺野古への『移設』を止めることにつながる」と力を込めました。計画的な米軍基地の整理・縮小を求め、経済発展の起爆剤となる跡地の利用促進、県経済の発展を図る立場を示しました。
県内製造業や農林水産業への支援、公共事業の生活密着型・自然再生型への転換、教育、環境、農業、観光を含め雇用創出を図ると訴えました。
「沖縄振興計画」について「沖縄振興への国の責務を明確にし県が県民の視点で主体的につくっていく」と述べました。
暮らしでは、「『行革』の名で医療・福祉・教育が切り捨てられてきた」と指摘。子育て支援を振興策の柱に据え「医療・福祉・教育の充実で支え合う社会をつくりたい」と語りました。
記者から現職の仲井真弘多知事との基地問題での違いを問われたイハ予定候補は「私は宜野湾市長時代の7年半にわたって一貫して県内移設に反対してきた。仲井真氏は選挙目前になって『県外移設』を言いだしたが、県内受け入れの余地を残している。違いは明確だ」と強調しました。