2010年10月21日(木)「しんぶん赤旗」
社保病院存続法早く
住民・職員が集会・要請
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社会保険病院(52カ所)や厚生年金病院(10カ所)などの公的病院としての存続を求めて20日、住民・病院職員ら70人が厚労省前で宣伝し、国会で院内集会や議員要請をしました。
社会保険病院・厚生年金病院等の存続をめざす全国連絡会(全国連絡会)がよびかけたもの。
社会保険病院や厚生年金病院の現在の保有者・RFO(独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構)は、施設の売却・譲渡を目的とする機構であることから、「継続的な地域医療の提供と公的な病院としての役割を保つことができるのか」と住民・患者に不安が広がっています。
院内集会では、室伏雄二全国連絡会代表幹事が経過報告しました。RFOに替わる、病院の公的な存続と地域医療体制の確保を目的とする独立行政法人設置のための法案が、鳩山前首相辞任に伴う国会閉会(7月)で廃案となったことを指摘。「公的存続法案の今臨時国会への提出と早期成立を」と訴えました。
日本共産党の田村智子参院議員をはじめ、民主、自民、社民各党の議員があいさつしました。
厚労省前宣伝では、東京都北区や新宿区、仙台市などの住民が「命綱の病院を公的に存続させるため、運動をさらに広げる」「法案成立を政治の駆け引きに使うことは許されない」などと訴えました。
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