
2010年10月19日(火)「しんぶん赤旗」
緊迫つづく
司法修習給費制守れ
若手弁護士ら 各党に要請
来月1日から司法修習生に対する給費制が廃止され、貸与制への移行が予定されている問題で、給費制維持を求める若手弁護士や司法修習生などでつくる「ビギナーズ・ネット」と「市民連絡会」は、日本弁護士連合会とともに18日、各党に対して要請活動を行いました。日本共産党では宮本岳志衆院議員、井上哲士、大門実紀史、山下芳生各参院議員が応対しました。
![]() (写真)司法修習生の給費制維持について申し入れるビギナーズ・ネットの人たち。応対する(右から)宮本衆院議員、井上、大門、山下の各参院議員=18日、参院議員会館 |
給費制維持をめぐっては、民主党は党内の部会で継続の方向を確認しましたが、継続法案が政府提案にも議員立法にも具体化されていません。そのため引き続き緊迫した局面が続いています。
日本共産党への要請でビギナーズ・ネット京都支部代表の宮本亜紀さんは、運動を通じて「給費というのは私たちの単なる生活保障ではなく、司法全体の問題なのだと学び、自信を持って訴えることができるように成長しました」と語りました。
大門氏は「政治というのは国民の声で動くものです」、山下氏は「みなさんの運動が一番の力です」と語りました。
井上氏は「日本の司法の未来、みなさんの未来もかかっている。一つひとつ成功させてがんばっていきたい」と話し、宮本氏は「ロースクールで借りた奨学金も給費制にすべきであるというのが私たちの考えです。みなさん方の後に続く大学生が借金背負って社会に出るということがないようにしたい」と述べました。
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