2010年10月18日(月)「しんぶん赤旗」

日本はもっと文化予算を

芸団協が署名行動 野村萬さん・中村紘子さんも街頭に

仏の7分の1 韓国の6分の1


 東京・新宿駅東口の歩行者天国で17日、小さな舞台を設置しその前で、文化芸術立国を実現するための請願署名「国は、国家予算に占める文化予算の割合を0・11%から0・5%に増やしてください」が行われました。


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(写真)署名を呼びかける能楽師の野村萬・芸団協会長とピアニストの中村紘子さん。後方で演奏するのは金管五重奏団=17日、東京都新宿区

 主催したのは俳優、歌手、演奏家、演芸家、舞踏家、演出家などの実演者の団体で構成する芸団協(日本芸能実演家団体協議会)で、10人以上の傘下の団体の人々が署名を呼びかけました。

 和服姿で署名を集めた芸団協の野村萬会長(能楽師、人間国宝)は「豊かな人間性を育てるのが芸術・芸能です」と文化活動の重要性を述べ、国家予算に占める文化予算の割合がフランスは日本の7倍、韓国は6倍だと指摘し、「日本がしっかり文化政策を持ち、もっと多くの文化予算を計上するよう署名にご協力を」と訴えました。

 ピアニストの中村紘子さんも、日本の文化予算の少ないことについて、「聖域なしといって、文化予算も全部削っていった」と指摘し、「5年、10年先の日本のために、一人一人が署名に協力してほしい」と述べました。

 多くの人が、舞台で演奏される音楽や演芸に足を止め、署名に協力していました。





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