2010年10月17日(日)「しんぶん赤旗」
力合わせれば硬い岩盤に穴開く
反貧困世直し掲げ集会
東京
|
「反貧困世直し大集会2010」が16日、東京・明治公園で開かれ、1200人の参加者が「いいかげん変えようよ! 希望のもてる社会へ」と訴えました。主催は、労組や市民団体、弁護士などでつくる反貧困ネットワークです。
宇都宮健児代表は、「政権交代しても貧困問題がなかなか解決しない閉(へい)塞(そく)感もあるが、運動の広がりが希望だ。同じ思いを持つ人が集まれば硬い岩盤にも穴を開けられる」とあいさつしました。
17の分科会を開催。「所得再分配と社会保障」の分科会では、共産、民主、自民、社民の各党代表らがパネリストを務めました。
日本共産党の小池晃政策委員長は、「大企業や大金持ちに負担能力に応じた負担を求め、壊された所得再分配機能を元に戻し強化することがカギだ」と強調。自民、民主が消費税増税を容認するなか、小池氏は反対の意思を示し、「社会保障のためというウソにだまされないという声を広げよう」と呼びかけました。
会場には、労働者、シングルマザー、司法修習生など各層の要求を掲げる41団体のブースが出店。中央ステージでは、全国各県の反貧困ネットワークが交流しました。
練馬区の女性(22)は「保育園の有期雇用で働いています。不安に直面して雇用問題を真剣に考え、活動していかなきゃと思うようになりました」と話していました。
参加者は「政府は所得再分配機能の強化や貧困率削減目標の設定など、人々の生活を支える姿勢を明確に打ち出すべきです」との集会宣言を採択。都内をパレードしました。
■関連キーワード