2010年10月16日(土)「しんぶん赤旗」

年金者一揆

就活の孫と世直しだ

暮らせる年金要求


 高齢者の怒りと要求を集めて15日、全国各地で行われた「年金者一揆」。全日本年金者組合が主催した東京都心の中央行動には2900人が参加。高齢者を差別する後期高齢者医療制度の廃止や月額8万円の最低保障年金の創設などを求めました。


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(写真)東京・日比谷野外音楽堂には首都圏から2900人が集まり、後期高齢者医療制度の廃止などを求めました=15日

東京

 中央集会会場の日比谷野外音楽堂。壇上には、「就活の 孫と一揆だ 世直しだ」などと書かれたムシロ旗が並べられ、参加者は「エイ、エイ、オー」と唱和しました。

 あいさつした篠塚多助委員長は高齢者の生活状況について、貧困を背景に深刻な実態にあると強調。高齢者の人権を守り、諸要求を実現していこうと呼びかけました。

 リレー発言で、横浜みなみ支部の森實桂子さん(69)は、「頼りの年金は月7万円。年寄りに冷たい世の中だ」と政府を批判。無年金の友人も多いと訴え、最低保障年金をつくるよう求めました。

 首都圏青年ユニオンの武田敦委員長は、組合員の1割が生活保護や失業手当を受け、たたかいに立ち上がっていると報告。高齢者と力をあわせて運動していくとのべました。

 日本共産党の高橋ちづ子衆院議員らが来賓あいさつしました。

 集会後、銀座をパレードしました。千葉市の若葉区支部は、「怒」と書いたうちわを振り、「無年金者をなくせ」などとアピール。田中武利支部長(80)は、「生活保護の水準以下で暮らす高齢者は多く、大事にされていない。老後を年金で生活できるようにしたい」と話しました。

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(写真)「誰でも最低8万円の年金を」などとアピールする「年金者一揆」参加者=15日、大阪市

大阪

 大阪では、2010年「年金者一揆」in大阪が、大阪市の淀屋橋周辺で行われ、府内各地から500人が参加しました。

 全日本年金者組合大阪府本部の松井幹治委員長が主催者あいさつし、「社会保障を充実させて安心して暮らせる日本をめざしてがんばっていきましょう」と呼びかけました。

 日本共産党の清水ただし府国民運動本部長、大阪労連の川辺和宏議長があいさつしました。

 参加者は集会後、市内を、色とりどりののぼり旗やむしろ旗を掲げパレードしました。

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(写真)集会後、パレードで市民にアピールする参加者=15日、京都市

京都

 京都では、「年金者一揆in京都」が京都市東山区の円山公園音楽堂で開かれました。参加した300人は集会後、「後期高齢者医療制度はすぐ廃止せよ」「暮らせる年金に引き上げろ」「消費税増税反対」などと訴えて、パレードと宣伝で市民にアピールしました。

 全日本年金者組合京都府本部の今井康雄委員長は開会あいさつし、「私たちの要求の解決にむけて全力をあげる決意を固めよう」と呼びかけました。

 日本共産党を代表して、梅木のりひで府議が連帯あいさつしました。





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