2010年10月13日(水)「しんぶん赤旗」
中南米政党会議
アジアとの共同提起
公正な新経済秩序 視野に
【メキシコ市=菅原啓】中南米・カリブ海政党常設会議(COPPPAL)の第39回総会が11日、中米エルサルバドルの首都サンサルバドルで開幕しました。総会には、アジア政党国際会議(ICAPP)の代表も参加し、新しい公正な世界秩序をめざす両組織の協力の強化などが議論される予定です。
開会式でアントニオ・カフィエロCOPPPAL議長(アルゼンチン)は、より公正で新しい世界経済秩序を確立する必要があると強調し、その目的のためにアジアの政党代表と共同の努力を進めることになった経過を説明。またCOPPPALとして、新世界秩序と気候変動問題を中心テーマとした世界の政党代表の会議開催をめざす考えを明らかにしました。
アジア政党国際会議のホセ・デベネシア議長(フィリピン)は、世界人口の60%、世界の国内総生産(GDP)の60%を占めている両地域の政治勢力の共同が、新しい世界秩序をつくるうえできわめて重要だと力説。アジアの諸政党が、世界の対外債務の50%に相当する額の資金を貧困削減事業に振り向けるよう提唱していることなどを紹介しました。
COPPPALは1979年10月、メキシコの政権党だった制度的革命党(PRI)の呼びかけで結成されました。現在、さまざまな政治傾向をもった中南米29カ国の60政党が加盟しています。