2010年10月10日(日)「しんぶん赤旗」
基地の街から平和発信
やっぱ9条inヨコスカに1600人
アーサー・ビナードさん 澤地久枝さんが講演
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9条を守り世界に広げよう、基地の街から平和を考えようと、神奈川県横須賀市で9日、九条かながわの会と実行委員会は、「やっぱ9条inヨコスカ」を開き、約1600人が集いました。
横須賀芸術劇場で、岸牧子実行委員長が、「基地のある街横須賀から世界へ9条を発信して、歴史の歯車を動かす集まりにしましょう」と開会あいさつ。詩人のアーサー・ビナードさんや作家で九条の会呼びかけ人の澤地久枝さんが、講演しました。
ビナードさんは「現代社会におけるさまざまな問題を解決するヒントは、生きている日本国憲法。戦争の脅威というおどしにだまされて、ミイラ化させてはならない」と話しました。
澤地さんは「憲法9条があって変えられていないことが、一人の戦死者も戦後、出していないことの証し」と語りました。
九つの分科会が行われ、「原子力空母と横須賀基地」では、呉東正彦弁護士が、基地と空母をめぐる裁判闘争と市民運動について説明。「一日も早い空母の母港化撤回を勝ち取るため、運動を進めていきたい」と語りました。
別の分科会で厚木基地周辺を飛行する戦闘攻撃機の写真を見ていた綾瀬市の女性(57)は、「本当に民家すれすれで飛んでいる。ちょっと間違えれば大きな事故になる」と驚きました。
チャーター船で米海軍横須賀基地を見る「横須賀軍港めぐり」などの現地調査も行われました。