2010年10月9日(土)「しんぶん赤旗」
都議会 民主・自民
相次ぎ「海外視察」へ
都民の理解得られない
共産党 吉田議員が批判
東京都議会の民主党と自民党が11月から12月にかけて、相次いで海外視察に行くことが7日の都議会議会運営委員会理事会で承認されました。日本共産党の吉田信夫都議は理事会で「経済が悪化するもとで都民の理解は得られない」と批判しました。
民主党は6人が12月16日から25日まで10日間の日程で、オランダ、ベルギー、ドイツ、スペイン、フランス、イギリスの6カ国を訪問する予定。自民党は4人が11月4日から12日まで9日間の日程で、フランス、オランダを訪れる計画です。
吉田氏は、民主党が昨年の海外視察で1人あたり180万円も使っており、今回の計画も10日間で6カ国10都市を駆け巡るもので、要綱で定めた「十分な調査」が可能な日程とはいえないと批判しました。
都議の海外視察は都民や日本共産党の批判を受け1997〜2000年に中止したものの、自民・公明・民主各党が再開。08年には民主党、自公両党が作成した調査報告書で他人の論文を盗用していたことが日本共産党都議団の調査で発覚、大きな問題になりました。