2010年10月9日(土)「しんぶん赤旗」

きょうの潮流


 「仕分け人」の蓮舫大臣が謝りました。国会内でファッション雑誌の写真撮影に応じた大臣、「不適切だという懸念を抱かせたなら、率直におわびする」と▼写真は、『ヴォーグニッポン』11月号に載り、大臣自身が語る記事を飾っています。大理石の手すりの前で、白系や赤の上着姿で姿勢をとる大臣。話は自分の将来におよび、「総理という選択肢も…否定していません」といいます▼写真に、説明がつきます。たとえば、上着55万200円、ブラウス26万4600円、スカート38万6400円、すべて「ヴァレンチノ」の品…。人のお古をいただいたり980円の投げ売り品を物色したりするわが身には、目の玉が飛び出るような値段です▼もちろん、服装は個人の自由だし、デザイナーの仕事にも敬意を表していい。しかし、個人の宣伝や営利ねらいの撮影を認めないのが、いまの国会のルールです。誌上の写真は、大臣がモデルにふんする高級ブランドの宣伝とみなされて仕方ないようです▼あるいはまた、高級ブランド品を着こなす時の人という、大臣個人の宣伝にもみえます。記事中でも、自信に満ちた発言の目立つ蓮舫大臣ですから。東京・渋谷の街頭演説で実感した、といいます。「ギャルからOLのお姉さんまで全員立ち止まる政治家というのは、私しかいない、と」▼撮影用の衣装の値段だけでなく、目線も高いのでは? 「もっとも注目を集める女性のひとり…の、真実に迫る」と銘打つ記事を読みながら、気になりました。





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