2010年10月7日(木)「しんぶん赤旗」
三沢F16 イラク派遣
9月下旬 地上軍支援の空爆任務
米空軍三沢基地(青森県三沢市)のF16戦闘機部隊が9月下旬に、米軍のイラクでの軍事作戦(「新しい夜明け作戦」=OND)を支援するため同国に派遣されていたことが分かりました。在日米軍司令部広報部が6日、本紙の問い合わせに明らかにしました。
派遣されたのは、同基地の第35戦闘航空団に所属する第13戦闘飛行中隊のF16戦闘機(複数)と支援要員300人以上。「9月27日にOND支援のため米中央軍が統括する地域へ展開」しました。派遣期間は「5カ月以上続くと予想される」としています。
オバマ米大統領は8月31日、イラクでの「戦闘任務終結」を宣言。これを受け9月1日付で米軍の同国での作戦名は、「イラクの自由作戦」(OIF)からONDに変更になりました。
「米中央軍が統括する地域」とは中東地域。在日米軍司令部広報部の回答は、「運用上の安全」を理由にどの国に派遣したかを明らかにしていません。しかし、派遣されたF16戦闘機は「現地で近接航空支援任務に就く」としており、イラクで作戦を行うのは間違いありません。
「近接航空支援」とは、地上部隊の要請を受け指定された地域を空爆することです。実際は、イラクでの戦闘がいまだ終結していないことを示しています。
三沢基地のF16戦闘機部隊は2003年のイラク戦争開戦に参加。07年1〜9月、08年9月〜09年2月にも同国に展開しました。