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2010年10月1日(金)「しんぶん赤旗」
最高裁で必ず勝利を
国公法弾圧2事件 学習決起集会開く
国家公務員が職務と関係なく行った「しんぶん赤旗」号外配布が国家公務員の政治活動を一律に禁じる国家公務員法などに違反するとして不当に逮捕、起訴された国公法弾圧堀越事件と世田谷国公法弾圧事件で、両事件の支援団体は30日、東京・文京区で、最高裁で勝利するための学習決起集会を開き、200人が参加しました。
東京高裁は今年3月、堀越事件の控訴審判決では逆転無罪を、5月の世田谷事件控訴審判決では一審に続き有罪を言い渡しました。
堀越事件の堀越明男さんは「公安警察と最後までたたかい抜く。宣伝と署名に全力をあげます」と表明。世田谷事件の宇治橋眞一さんは「裁判所を変えるのは私たちの運動。引き続きご支援をお願いします」と訴えました。
最高裁でのたたかいについて弁護団の加藤健次弁護士が、国家公務員の政治活動の禁止を合憲とした1974年の猿払判決の変更、無罪と国公法の規定についての違憲判決を勝ち取ることが目標だと強調。菊池紘弁護士は、勝利のためには両事件を、憲法判断や判例変更ができる大法廷に回付させることがカギだとのべました。
自身も最高裁で埼玉女子短大解雇争議をたたかう衣川清子さん(52)は「二つの事件での有罪ありきの公安警察、検察の姿勢は大阪地検の証拠改ざんに共通するものがあって怖い。公安警察のやり方こそ、ありえないことだと最高裁ははっきり言いわたしてほしい」と話しました。
参加者らは、両事件の大法廷への回付を求める署名運動や最高裁への要請などの行動提起を確認しました。