2010年9月30日(木)「しんぶん赤旗」
県内移設反対 なぜ言えぬ
沖縄県議会西銘議員質問 知事、明言できず
普天間問題
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「なぜ、知事は『県内移設反対』をいえないのですか」
沖縄県議会代表質問で29日、今議会が任期中最後となる仲井真弘多知事の政治姿勢を日本共産党の西銘純恵議員がただしました。
米海兵隊普天間基地(宜野湾市)の「県内移設」容認の立場だった仲井真知事は28日の県議会答弁で初めて「政府に県外移設を求める」と口にしました。しかし、沖縄県民の総意ともいえる「県内移設反対」は明言しないまま。西銘議員が明言できない理由を問いました。
知事が「政府に県民の納得いく説明と解決策を求めてきた」と従来の発言を繰り返したため、西銘議員が「納得いく説明」の“内容”について再質問。知事は「『悪くても県外』といっていた民主党政権が百八十度変わったことが納得いかない」と声を荒らげるだけで“県民が納得いく説明”はできませんでした。
西銘議員は、騒音と安全性に重大な問題のある垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの沖縄配備を米政府高官が明言したことについて、知事に環境アセスのやり直しを求め、配備の中止を日米両政府に求めるよう要求。海兵隊が沖縄に必要だと考える理由や「普天間飛行場の危険性の早期除去」を公約したが、異常が放置されている問題を追及しました。
知事・県側は「総理や大臣に危険性の除去を求めてきた」「日米両政府に海兵隊を含む在沖米軍の削減を求めてまいります」「オスプレイ配備について政府に説明を求めてまいります」などと答えるにとどまりました。