2010年9月30日(木)「しんぶん赤旗」
比例削減は民意削減
学習決起集会 草の根の運動よびかけ
民主党が狙う衆院比例定数80削減に反対する学習決起集会が29日、都内で開かれ、150人を超える参加者が削減を許さない決意を固め合いました。
講演に立った小沢隆一東京慈恵会医科大教授は、民主党の比例定数削減の狙いについて「(昨年の総選挙の)マニフェストからの解放・修正・逸脱を容易にするためではないか」と述べました。その上で、比例定数が80削減されれば限りなく単純小選挙区制に近づくとし、その害悪について(1)民意を政治から遠ざける(2)政治の劣化を招く(3)政治の「高コスト体質」と腐敗を招く―と指摘。「比例定数削減は言語道断だ」と強調しました。
政党代表としてあいさつした日本共産党の穀田恵二国会対策委員長は、民主党議員自身が、国民負担を強いるための定数削減と認めざるを得なくなっている状況を報告し、比例定数削減反対の一点で各党と共同を広げる決意を表明しました。社民党の福島瑞穂党首がメッセージを寄せました。
討論では、「比例削減を許せば民主党の一党独裁を許し、消費税増税も強行される」「憲法9条改悪の枠組みと結びついたもので、絶対に許されない」「ムダ削減をいうなら、政党助成金の廃止こそという声を広げよう」などの発言が相次ぎました。最後に、比例定数削減阻止のため「職場・地域・学園、草の根からたたかいに立ち上がりましょう!」とのアピールを採択しました。
主催は憲法会議、自由法曹団、新婦人、全商連、全労連、全学連、民医連、民青同盟、農民連。
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