2010年9月29日(水)「しんぶん赤旗」
「関係発展へ ともに努力」
中国外務省 正当性も主張
【北京=小寺松雄】 中国外務省の姜瑜副報道局長は28日の記者会見で、尖閣諸島と中国漁船をめぐる問題で改めて中国の正当性を主張する一方で、中日関係発展のために双方がともに努力するよう訴えました。
姜氏は、菅首相が中国の「謝罪と賠償要求」を拒否したことについて、「中国領海の事件であり、日本は責任を負うべきだ」と主張。同時に「中国は中日関係の安定的発展を重視しており、そのためには双方が向かい合ってともに努力し、日本はそのための誠実で実務的な態度をとるべきだ」と述べました。
また尖閣での漁船事件と河北省で日本のフジタ社員4人が拘束された事態との関係についての質問には、「性質はまったく違う」と答えました。そのうえでフジタ社員については「中国は法に基づき公正に処理する」と述べました。