2010年9月29日(水)「しんぶん赤旗」

尖閣問題、日中政府あて決議

沖縄県議会、外交解決を


 沖縄県議会は28日、尖閣諸島海域での中国漁船領海侵犯事件に関する日中両政府への抗議決議を、全会一致で可決しました。あて先は中国の国家主席と同駐日大使、日本の首相と関係各大臣、検事総長です。

 中国政府あて決議では、尖閣諸島をめぐる歴史的な経緯に触れ、1920年に「中国政府が石垣島の住民にあてた感謝状で『日本領』と明確に記されている」「石垣市に属する我が国固有の領土及び本県の行政区域であることは疑問の余地のないところ」と指摘。「今回の領海侵犯に抗議」し「慎重かつ冷静な対応と細心の注意を払うことを強く要請」しています。

 同県議会での中国政府あて抗議決議は、2008年12月の「中国漁船による領海侵犯に関する抗議決議」以来。同様の決議・意見書は21日、那覇市議会も可決しています。

 日本政府へは、(1)我が国固有の領土・領海であることを中国はじめ諸外国に示す(2)我が国漁業者が自由かつ安全に操業・航行できる適切な措置を講じる(3)中国政府に厳重に抗議し、日中両政府に冷静な外交を通して再発防止策を講じる、ことを求めています。





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