2010年9月26日(日)「しんぶん赤旗」
原子力空母いらない
横須賀母港化2年 市民ら抗議
集会に1200人
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米原子力空母ジョージ・ワシントンが米海軍横須賀基地(神奈川県)を母港として配備されて2年。25日、空母の即時撤退を求める「母港化抗議集会」(実行委員会の主催)が基地に臨む公園で開かれました。「出ていけ! 人殺し空母」「放射能基地ぜったい いや」などの横断幕を持った平和団体や市民ら1200人が、神奈川をはじめ東京、埼玉、愛知などから結集。「沖縄はじめ全国のたたかいと連帯し、核も基地もない、平和な日本を実現するため力を合わせましょう」とのアピールを採択しました。
主催者あいさつにたった全労連の小田川義和事務局長は、「沖縄県知事選をはじめ、秋の米軍基地撤去のたたかいを強める第一歩にしよう」と訴えました。
「原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会」の共同代表、呉東正彦氏(弁護士)と、市民団体「いらない原子力空母」の後藤恵子さんが、連帯あいさつのマイクを握りました。呉東氏は、母港化以来、空母だけでなく米軍の原子力艦船が続々入港している事実をあげて、「いったん原子力の事故が起きれば首都圏に及ぶ。その危険を国民に知らせる運動を大きく広げよう」と呼びかけました。
米兵に妻を殺されて裁判でたたかっている山崎正則さんや、空母母港化に反対する三浦半島阻止連の新倉泰雄事務局長らは母港化で米兵犯罪が急増したなど危険な実態を報告。日本共産党の田村智子参院議員が連帯してたたかう決意をのべました。
参加者は集会後、米軍基地正門などをデモ行進。「基地NO」のゼッケンをつけ、娘や孫と3人で歩いた女性(64)=神奈川県茅ケ崎市在住=は、沖縄県うるま市勝連の出身。「米軍基地と戦争はとにかく大嫌い。こんな運動をしなくていいように、早く米軍は帰ってほしい」と話しました。