2010年9月22日(水)「しんぶん赤旗」
米艦、平良に初入港強行
沖縄・宮古島 市民が抗議集会
生活拠点 軍事に使うな
沖縄県宮古島市の平良(ひらら)港に米海軍佐世保基地所属の掃海艦「ディフェンダー」が21日、多くの市民が抗議し県や市が自粛要請をするなか、寄港を強行しました。
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米軍艦船の同港寄港は初めて。沖縄の民間港寄港は、1972年の本土復帰後、与那国町祖納港(2007年6月)、石垣市の石垣港(09年4月)に続き3回目となります。
同艦は正午すぎ第1ふ頭に接岸。待ち受けていた市民団体、「市議会有志の会」など約60人が抗議集会を開き、「平良港の軍事利用反対」「宮古郡民を再び戦争に巻き込むな」などと唱和しました。「平良港は、私たち宮古島市民の食料、産業に必要な物資などを受け入れる拠点です。その港を軍事利用するなど許されない」(労組代表)などと訴えました。
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「市議会有志の会」の代表は、「宮古島の軍事利用を狙う米軍を決して許してはなりません。市議会も連帯していきます」と述べました。日本共産党の上里樹市議は「市民の意思を踏みにじり、市の港湾管理の権限を奪うもので許されません」と語りました。
参加した各団体は、同艦が寄港している間、引き続き抗議行動を行う予定です。
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