2010年9月20日(月)「しんぶん赤旗」

全労連青年部が定期大会

結成20年 大きく前進

最賃1000円実現へ各駅宣伝
突然解雇 支援受けたたかう


写真

(写真)最低賃金引き上げなどを議論した全労連青年部大会=東京都内

 全労連青年部は19日までの2日間、第23回定期大会を東京都内で行い、最低賃金引き上げなど2010年度運動方針を確認しました。

 あいさつした松山友幸部長は、「いま就職難や低賃金など青年は深刻な実態があります。しかし、青年部結成20年で大きく前進しています。全国青年大集会は毎回参加者が増え成功しています。みんなで展望を切り開いていきましょう」と呼びかけました。

 2010年度運動方針が提案され、憲法と平和や環境を守る、若者に安定した良質な雇用を求める、最低賃金の時給1000円以上など働くルールをつくる、仲間をつくり学び成長する、政治の民主的転換―などを強調しました。

学び成長し行動

 討論では、青年労働者の要求をとりあげ、学び成長しながら行動する報告が相次ぎました。

 最低賃金を時給1000円以上へ引き上げる運動では、愛媛労連の代表が、「最賃生活体験を行い、全員が赤字になった。審議会で4年連続で意見陳述し、委員の関心も高まり、質問もされるようになった」と発言。大阪労連の菱沼敬さんは、「自転車で大阪環状線の各駅をかけめぐって最賃1000円の実現をと宣伝した」と述べました。

 最賃Tシャツを着た京都総評の代表は、「これはローカルユニオンの女性にデザインしてもらった。非正規の人たちとつながることを大事にしている。商店街でもポスターを広げている」と発言しました。

 青年大集会の地域の取り組みを報告した、いわて労連の代表は、「ハローワーク前アンケートを行った。若者の厳しい実態をつかみ、明治公園の集会に40人が参加した」と述べました。

 自治労連の代表は、核兵器のない世界めざす平和の活動として、5月の核不拡散条約(NPT)再検討会議・ニューヨーク行動へ向けた運動で、廃絶署名や折り鶴メッセージを集めて盛り上げたと語りました。

願いにこたえて

 学び成長する取り組みでは、全教の代表が、「全国青年教職員学習交流会『TANE!』を開いた。運営も青年で行い、子どもの貧困など新たな課題に向き合った」。自治労連の刈谷保彦さんは、「住民のためにいい仕事をしたいという若い職員の願いにこたえて『青年自治研』を開き、220人が参加した」と報告しました。

 雇用を守るためたたかう当事者も発言。建交労の代表は、「徳山生コンが突然事業を閉鎖し、私たちは解雇された。多くの仲間の支援でたたかっている」と力を込めました。

 国公労連の代表は、「社会保険庁の解体で、分限免職(解雇)された。私は、懲戒処分を受けたこともない。解雇を許したら、雇用のルールが壊される」と訴えました。

 神奈川の代表は、「いすゞ自動車の『非正規切り』とのたたかいでJMIU(全日本金属情報機器労組)に加入した。派遣法抜本改正の国会前座り込みには、青年部がきてくれた。一緒に抜本改正を実現したい」と呼びかけました。

 来賓の大黒作治議長、小山農全学連委員長、田中悠民青同盟委員長があいさつしました。

 選出された役員は次の通りです。

 部長・松山友幸(自治労連)、副部長・五十嵐建一(日本医労連)、廣瀬肇(建交労)





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