2010年9月16日(木)「しんぶん赤旗」

修習生の生活守れ

埼玉 弁護士らパレード

給費制存続問題


 埼玉弁護士会は15日、さいたま市で司法修習生に対して国が給与を支給する給費制存続を求めるパレードを行いました。約140人が参加し、埼玉県庁からJR浦和駅前まで、「修習生の生活を守れ」「市民のための法律家を育てよう」「司法予算を削減するな」と訴えて歩きました。

 「自分自身も経済的理由から法科大学院に行くのをためらった」と言う女性(26)は昨年12月、弁護士になったばかり。「(返済が必要になる)貸与制になったら、普通の人が弁護士になれなくなってしまう。法律家を目指す人だけでなく一般の人たちにとっても不幸なこと。貸与制への移行は絶対に阻止したい」と力を込めます。

 パレードに先立ち、埼玉弁護士会の加村啓二会長は「みなさんの熱意で司法修習生の給費制を維持したいと思います」とあいさつしました。

 司法修習生の給費制をめぐっては、11月から貸与制への移行が予定され、各地で給費制の存続を求める集会や宣伝、署名活動などが行われています。存続を求める運動と世論が広がるもとで、民主党は13日の法務部門会議で現行の給与支給を継続する方針を決めています。





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