2010年9月15日(水)「しんぶん赤旗」

古い政治の新しい執行者

民主党・菅首相の代表再選で志位委員長が会見


 日本共産党の志位和夫委員長は14日、国会内で会見し、民主党代表選で菅直人首相が再選されたことについて次のように述べました。


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(写真)記者会見する志位和夫委員長=14日、国会内

 一、民主党代表選の全体を通じて、今日の経済・財政危機をどう打開するのか、沖縄の米軍普天間基地の問題をどう解決していくのかという、行き詰まった閉塞(へいそく)状況にある日本の政治をどう解決していくのかについての展望が、(菅、小沢)両者のどちらからも述べられなかったというのが特徴だったと思います。民主党という政党全体が、今、日本が直面している問題を解決する力を持っていないということが選挙戦全体を通じてはっきり浮かびあがったと思います。

 一、再選された菅首相について言いますと、経済で繰り返し述べたのが、「新成長戦略」ということでした。しかしその中身は、“大企業を応援すれば経済はよくなり暮らしが良くなる”という、すでに破たんがはっきりした自民党流と同じ道です。この道の転換こそが今、求められています。暮らし最優先の経済政策へ転換させてこそ、日本の経済・財政を立て直すことができるという立場で、私たちは大いに論戦していきたい。

 一、外交についていいますと、菅さんが繰り返し述べたのは、(普天間基地の)辺野古「移設」を決めた5月の「日米合意」を実行するということでした。ここでも菅さんは自民党とまったく同じ道に行き着いたということになります。しかし、この道は、まさに沖縄県民の総意に反し、実行不可能な破たんした道です。先日の名護市議選で、基地「移設」反対派が圧勝しました。そういう流れのなかで、この道も本当に行き詰まったものだと思います。

 一、経済でも外交でも、菅さんがやろうとしている道は、一言で言うと、行き詰まった自民党の古い道の新しい執行者になろうというものです。

 私たち日本共産党は、菅政権の姿勢に正面から対決して、経済でも外交でも、旧来の政治の転換を大本から求め、国民の暮らしが本当に豊かになり、その中で経済も財政も立ち行くようにする、そして基地のない日本をめざすという立場から沖縄問題を解決する、このために力を尽くしていきます。





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