2010年9月11日(土)「しんぶん赤旗」
比例定数削減許すな
比例中心の選挙制度求める
憲法会議が緊急アピール
憲法改悪阻止各界連絡会議(憲法会議)は10日、2010年活動方針の推進をはかる全国会議・拡大常任幹事会を東京都内で開きました。
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民主党政権のもとで急速な動きをみせる比例定数削減について、反対の声をどう世論にし、たたかうかについて議論・交流。緊急アピール「衆議院の比例定数削減を許すな! 小選挙区制廃止、比例代表中心の制度への転換を! 職場・地域・学園、草の根から直ちにたたかいに立ち上がろう」を採択しました。
主催者を代表して隅野隆徳代表委員(専修大学名誉教授)があいさつ。長谷川英俊事務局長が報告しました。
長谷川氏は、比例定数の削減が、憲法で定める国民主権と議会制民主主義を根本から破壊し、多様な民意を切り捨てるものだと強調。とくに、比例定数削減の背景に、消費税の増税をはかるため、国民要求に根ざす反対勢力を国会から排除する狙いがあると指摘しました。
たたかいは、超党派的に広がる可能性があり、“選挙制度はどうあるべきか”との議論が広がっているとして、選挙制度の転換も求める攻勢的なたたかいを、と呼びかけました。
各県、各団体のとりくみを交流。「比例定数削減とは、派遣法の抜本改正をはじめ私たちの要求実現を阻むもの。反対の闘争を組んでいる」(全労連)、「独自のビラを20万枚作製した。このたたかいは、要求運動として自然成長しないと思う。ことのわかった団体、人が先陣を切ることが大事。共産党が宣伝したのは他団体を励ました。従来型でない学習と宣伝をしたい」(大阪)などの発言がありました。
担当常任幹事の内藤光博専修大学教授が「比例定数削減問題と憲法」と題して講演しました。
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