2010年9月8日(水)「しんぶん赤旗」

農業人口22%減

5年間 減少率は最大

農水省調査


 農林水産省が7日発表した2010年農林業センサス調査の速報によると、2月1日現在の農業就業人口は260万人となり、前回調査(05年)に比べ22・4%減少しました。減少率は比較可能な1985年以降で最大を記録しました。

 就業者の平均年齢は63・2歳から65・8歳に上昇しました。

 就業者を男女別にみると、男性が16・6%減なのに対し、女性が27・5%減と落ち込みが際立ちました。

 農業で一定以上の収入(年間50万円以上など)を得ている販売農家数も16・9%減の163万1000戸と大きく減少しました。一方、耕作放棄地は40万ヘクタールと2・6%増加しました。

 歴代政府が輸出拡大と引き換えに国内農産物の輸入自由化を推進したことが、日本の農業の荒廃を招いたことを示しています。

 センサスとは国が行う統計調査のこと。この農林業センサス調査は50年以降、5年ごとに実施しており、今回が13回目です。

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