2010年9月7日(火)「しんぶん赤旗」
鳩山前首相の政策秘書復職
偽装献金で罰金刑 公民権停止中
民主党の鳩山由紀夫前首相の「故人献金」を含む偽装献金事件で罰金刑を受けた元政策秘書が、こっそり鳩山氏の政策秘書に復帰していたことがわかりました。
この秘書は、鳩山氏の資金管理団体「友愛政経懇話会」の会計責任者だった芳賀大輔氏(55)。
偽装献金事件では、同会の事務担当者だった勝場啓二元公設第1秘書(59)が、2004〜08年、鳩山氏の母親や鳩山氏から提供された資金約3億5900万円を個人献金などと偽り、政治資金収支報告書に虚偽の記入を行っていたとして起訴され、執行猶予付きの有罪判決が確定しています。
芳賀氏は、会計責任者でありながら、収支報告書に目を通さず、虚偽記入を見逃した「重大な過失」があったとして略式起訴され、罰金30万円、公民権停止3年の命令を科されました。
鳩山氏が衆院に提出している「秘書の現況」届によると、芳賀氏は、鳩山氏が首相を辞任した翌日の6月9日付で政策秘書に復帰していました。
政策秘書は、特別職の国家公務員で、税金から給与が出る公設秘書です。公民権停止中の人物を政策秘書に再登用した経緯、理由について鳩山氏には説明する責任があります。