2010年9月2日(木)「しんぶん赤旗」

「国民の苦難」触れず

民主代表選 穀田氏が会見

（写真）記者会見する穀田恵二国対委員長＝１日、国会内

　日本共産党の穀田恵二国対委員長は１日、国会内で記者会見し、同日始まった民主党代表選について、「今日の国民の暮らしの困難に心よせて、打開方向を明らかにすることが求められていたが、小沢、菅両氏の会見や政策でも、それが語られなかったのが最大の特徴だ」とのべました。

　小沢、菅両氏の政策について穀田氏は、書きぶりの違いなどはあるものの、暮らしの問題で小沢氏の政策をみても打開方向はみえず、菅氏は雇用を強調するものの労働者派遣法の改正もふれられていないと指摘しました。

　普天間基地問題でも菅氏が新基地押し付けの「日米合意」を基本とすれば、小沢氏も「日米合意を白紙撤回しない」とのべており、両者に違いはないとのべました。

　「政治とカネ」の問題でも小沢氏は自らの疑惑について従来の主張を繰り返すだけで反省はみられず、菅氏も「クリーンでオープン」というものの、これまで疑惑を明らかにさせる努力もしてこなかったと指摘。疑惑の渦中の人物が堂々と出馬するところに、国民の感覚からかけ離れた民主党の体質が現れているとのべました。

　穀田氏は、「暮らしや普天間基地問題、政治とカネの問題でも、両者に大きな違いがない」と強調したうえで、国民の苦難を解決するためには大企業とアメリカ中心の政治からの抜本的転換こそ求められており、日本共産党はそうした立場から諸問題にのぞんでいきたいとのべました。

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