2010年9月2日(木)「しんぶん赤旗」
民主党代表選
菅氏 消費増税・比例削減
小沢氏 疑惑に「不正なし」
民主党代表選が1日告示(14日投票)され、菅直人首相と小沢一郎前幹事長が立候補しました。両氏は同日、政見を発表するとともに、都内で共同記者会見に臨みました。菅氏が消費税増税や比例定数削減方針を明示したのに対し、小沢氏は「政治とカネ」で開き直るなど、双方とも悪政に無反省な姿勢を示しました。
共同記者会見で菅首相は、消費税増税推進の立場を改めて表明。「社会保障のあり方と財源問題を一体で議論をするなかで、当然ながら消費税も含めた議論をしていくことが重要だ」と発言しました。
小沢氏も「消費税の議論の前にまず徹底的にムダを省く」と述べ、将来の消費税増税を否定しませんでした。
菅首相は立候補にあたって発表した「政見」のなかで、沖縄・米軍普天間基地問題は「日米合意を踏まえて取り組む」と新基地建設の方針に固執。共同会見でも、日米合意からスタートしなければ「国内でも国際関係でも悪影響がでる」として、あくまでも名護市辺野古への「移設」=新基地建設を強行する考えを示しました。
小沢氏は会見で、「沖縄県民もアメリカも納得できる案を見いださなくてはならない」と述べましたが、「日米合意」について「白紙に戻すといっているわけではない」と強調しました。
また小沢氏は、検察審査会が起訴相当の議決をあげた自身の「政治とカネ」の疑惑について、検察の不起訴によって「不正はなかったという結果がでた」と強弁。「国会は別に強制捜査権をもっているわけではない」として、国会での自らの説明にはあくまで応じない立場を示しました。
菅氏は「政見」のなかで、衆院80、参院40の定数削減について「年内に党の方針を取りまとめる」と言明。比例定数削減による民意の削減という悪政の推進をあらためて“公約”しました。