2010年9月1日(水)「しんぶん赤旗」
高齢者医療新制度案
“うばすて山”拡大に
テレ朝系番組 小池政策委員長が批判
日本共産党の小池晃政策委員長は30日放映のテレビ朝日系「TVタックル」に出演しました。番組の冒頭、「小池さん残念でしたね」などのやりとりがあったあと、医療、社会保障問題について民主、新党改革両党の議員らと議論しました。
国民年金の納付率が約60%の低さという問題をめぐって小池氏は「保険料の流用が続いており、年金への信頼は回復していない」と指摘。野党時代には民主党も厳しく追及してきたにもかかわらず、年金の保険料を事務費に、いまだに年間2200億円も流用していることを告発し、「政権交代後も問題が解決されていない」と述べました。民主党の櫻井充参院議員は「それはその通りだと思う」と認めざるを得ませんでした。
後期高齢者医療制度については、75歳での年齢区分は廃止するが、保険料は現役世代とは別勘定にするという新たな医療制度案が示されました。
小池氏は新制度では65歳から組み込まれる案も出ていることを紹介し、「65歳になれば、“うばすて山の入山年齢”が下がってしまう」と指摘。スタジオからは「下がっちゃうんだ」と驚きの声が上がりました。
小池氏は、民主党が野党時代には後期高齢者医療制度の廃止案を日本共産党と共同で提出したと述べ、「いまだに後期高齢者医療制度が続いていること自体がおかしい。ただちに廃止すべきだ。いまの案のように高齢者だけ別建てにすれば、高齢者の負担する保険料はふくれあがってしまう」と批判しました。
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