2010年9月1日(水)「しんぶん赤旗」
日曜討論
特定政党排除是正を
共産党、NHKに申し入れ
日本共産党中央委員会の植木俊雄広報部長は31日、東京・渋谷区の日本放送協会(NHK)を訪ね、同協会にたいして、「『NHK日曜討論』における特定政党排除の是正をもとめる」との申し入れを行いました。
これは、29日に放送された「NHK日曜討論」番組で、政府代表と各党代表による討論を行うとしながら、日本共産党をはじめ特定の政党は排除するという放送が行われたことに対し厳しく抗議するとともに、その是正をもとめるために行ったものです。
問題の番組では、同日のテーマを「円高・株安 経済政策」を問うとして、政府代表と各党政策責任者を招いて討論するとしながら、討論参加の政党は「国会で法案提出権をもつ政党」に限定するとして、民主党、自民党、公明党、みんなの党の4党に限定し、日本共産党をはじめそのほかの政党は討論の場から排除するというものでした。
植木氏が日本放送協会にしめした「申し入れ書」(別項)では、国民の信任をうけて国会で活動している政党を、一放送局が勝手な基準と判断で、政党討論の場から排除することは、事実上、政党としては扱わず、排除することにほかならず、放送局の民意の無視・切り捨てと批判されても仕方のないものであると指摘しています。
そのうえで、日本放送協会にたいして、今回の政党排除を主権者、国民にたいする態度、放送の命ともいうべき民主主義の根幹にかかわる問題として厳しく見直し、是正するようもとめています。
日本放送協会からは、報道局政治部長の正籬(まさがき)聡氏が応対しました。正籬氏は、申し入れの文書に目を通すとともに、植木氏の「協会として今回の私たちの申し入れを重く受け止め検討をしてほしい」との提起にたいし、「わかりました」と答えました。
なお同日、日本共産党は、申し入れた内容を、排除された、社民党、国民新党、たちあがれ日本、新党改革にも届けることにしました。