2010年9月1日(水)「しんぶん赤旗」
都議会が政調費初公開
民主・自民・公明各党 飲食・土産に支出
東京都議会は３１日、２００９年度分の政務調査費の収支報告書と領収書を公表しました。日本共産党都議団の長年の主張が実り、同年度分から領収書の公開が実現したもの。民主、自民、公明各党が飲食代や土産代などに政調費を支出している実態が明らかになりました。
民主党と自民党は会議の弁当代も政調費から支出。民主党は昨年５月に３回開いた会議の弁当代として計１４万９１００円、自民党も６月１日に１人１８９０円、計９万７２０円を支出。自民党はガムやあめ代、民主党はジュース代を「事務費」の名目で支出していました。
失敗した１６年オリンピック東京招致の名目でも、自民党、公明党が政調費から支出。自民党の鈴木晶雅都議は、「オリンピック招致に向けて意見交換」の名目で東京都宅地建物取引業協会大田支部などに会費の半額を政調費から支出。公明党の遠藤守都議は、「都政広報（オリンピック東京招致について）」の名目で昨年４月１９日、タクシーを２回使用し、計１８７０円を支出しました。
公明党は視察・研修の際の土産を新宿のホテルで購入し、６３００円を政務調査費から支出しました。
都議会の政調費 議員１人あたり月額６０万円と全国で最高額の政調費が支出されながら、収支報告書に領収書が添付されず、都民から「使途が不透明だ」と批判があがっていました。
共産党の提案実る
党都議団 吉田幹事長が談話
日本共産党都議団の吉田信夫幹事長が３１日発表した談話を紹介します。
わが党は、一貫して政調費について１円から領収書添付による公開を繰り返し条例提案し、自主的に全使途を公開してきました。今回の公開はわが党の提案が実ったものです。
今回の公開によって、議員が所有する事務所にまで家賃として政調費が払われたり、新年会の会費・飲食費等にまで政調費が使われている実態が明らかになるなど、都民から批判の声が上がっています。これはわが党の反対を押し切って政調費の使途基準を改悪した結果起きたものです。
わが党は、貴重な税金である政調費の使途については実費弁償の原則を貫き、飲食への支出は原則禁止するなど、都民の理解が得られるよう厳格に執行してきました。引き続き使途基準の見直しや公開の仕方など改善に努力していきたい。
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