2010年8月31日(火)「しんぶん赤旗」
「たたかう提案型」の運動を
希望のもてる職場・社会に
全労連・全国一般が大会
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全労連・全国一般労働組合は28、29の両日、静岡県内で第22回定期大会を開催しました。
大木寿委員長はあいさつで、京都生協のパート労組の夏季一時金引き下げ反対、日本アクリル化学の工場閉鎖反対、資生堂に対する正社員化を求めるたたかいにふれ、たたかえば道は開かれると強調しました。
さらに、最低賃金の引き上げ、全国一律の最賃制度の確立、中小企業振興にむけた運動が、世論と重なって政治と社会を動かしてきたと語り、希望のもてる職場と社会を実現するための運動をよびかけました。
運動方針は、労働者犠牲ではなく、まともな経営と政治にかえる「たたかう提案型」運動で要求を実現し、最低賃金引き上げ、公契約運動、中小企業振興などで共同を広げるとしています。
討論で、神奈川の代表は、6月に正社員化を求めて資生堂・アンフィニを横浜地裁に提訴したと報告、署名への協力を訴えました。
愛知の代表は、日本アクリル化学の米国親会社が工場閉鎖をねらったことに対し、訪米して本社や労組と懇談し、株主総会で本社CEO(最高経営責任者)がトップダウンで決めないことを表明したと語りました。
群馬の代表は、ブックオフで店長となり、1カ月300時間以上働き、自宅で倒れたことをきっかけに労組に加入、200万円の残業代を支払わせたと報告しました。
「たたかう提案型」の運動について、大阪の自動車教習所労組の代表は、生徒の不満を解決するために教習内容を統一しようと組合員にアンケートをとり、議論を重ねて会社に統一案を提案。会社がこれを受け入れ、生徒の不満も減少していると語りました。
民事法務協会労組の代表は、法務局の登記乙号事務で市場化テストによる一般競争入札が導入され、労働条件が低下し、700人以上が解雇されていると告発し、運動の支援を訴えました。
全労連の小田川義和事務局長、日本共産党の田村智子参院議員が来賓あいさつしました。
選出された新役員は次の通りです。▽委員長 山田明(新)▽副委員長 大木寿(新)、鈴木新(再)、室井清(再)▽書記長 遠藤秋雄(新)
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