2010年8月30日(月)「しんぶん赤旗」
風力発電 健康は自然は
北海道小樽 紙議員が調査
|
日本共産党の紙智子参院議員(党農林・漁民局長)は29日、北海道小樽市の銭函(ぜにばこ)海岸に計画されている風力発電所建設予定地の現地調査をしました。
風力発電の風車は高さ約100メートルで、小樽、札幌、石狩の3市が境界を接する石狩湾岸に20基の建設が計画されています。
自然保護を求める人たちは「昔ながらの砂浜海岸が残る、日本でも有数の貴重な海岸だ」と自然破壊を懸念する声を上げています。予定地に近い住民は、「風車からの低周波音で健康被害が出るのではないか」と不安を訴えています。
紙議員は、日本一の規模といわれる天然カシワ林やショウドウツバメの巣がある海岸線、約5キロを視察。「銭函海岸の自然を守る会」の会員らが同行し、植物や昆虫、鳥類の生息状況を説明しました。
この日の調査を終えた紙議員は「日本共産党はクリーンエネルギー推進の立場ですが、事業を進めるには情報を公開し、人体への影響と自然環境の破壊について、住民の疑問に答えることが必要です。事業者に説明を求めます」と話しました。
現地調査には、井上ひさ子札幌市議、長原徳治石狩市議が参加しました。