2010年8月27日(金)「しんぶん赤旗」
相模総合補給廠
焼夷弾きょう爆破処理
共産党・平和団体が抗議へ
在日米陸軍は神奈川県相模原市の相模総合補給廠に建設中の戦闘指揮訓練センター敷地で見つかった焼夷(しょうい)弾約100発を27日に爆破処理することを市に伝えました。処理は午前9時から数時間、5回に分け実施する予定です。同敷地内では昨年11月に焼夷弾約80発が発見され、米軍が基地内で処理しています。
焼夷弾の処理について説明があったのは25日の市・県・在日米陸軍・南関東防衛局の4者協議の席上で、相模原市によると米軍は焼夷弾と思われる金属製の筒について「移動させることは不可能であり、前回同様に基地内で爆破処理を行う」と通告しました。
市側は他の安全な場所へ移動して処理すること、周知期間が短いため処置日程を延期することを求めました。しかし米軍側は「安全性を考慮すると今回の日程と方法が最善だと判断した」と回答。市は安全確保に万全の措置を講じ、市民生活に影響が及ばないような対処を要望しました。
戦闘指揮訓練センターの敷地内では7月に入り、新たに金属反応があったとして、米軍は建設工事を中断し調査していました。
昨年12月4日の爆破処理では市への通告直後、市民への周知がないまま15本の処理を行いましたが、爆発音が大きくいったん中断。7日に改めて実施した際には市に対し市民から41件の苦情・問い合わせがありました。
日本共産党や平和団体は今回の爆破処理に対し、27日午前8時半から相模総合補給廠正門ゲート前で抗議集会を行います。
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