2010年8月26日(木)「しんぶん赤旗」
すべての肝炎患者 救済を
「全国センター」を結成
治療・生活支援 国に求める
高橋議員があいさつ
B型、C型肝炎医療の充実や患者の生活支援を国に求めて25日、「すべての肝炎患者の救済を求める全国センター」が東京都内で結成されました。
同センターは、薬害C型肝炎・B型肝炎裁判の立証条件を広げ、裁判で救済される患者を増やし、裁判できない患者、注射針や輸血、母子感染などの患者を国の責任で救済させるため▽治療費・生活費を補助させる▽被害を償う一時金を患者・遺族全員に出させるよう国に求めていきます。
同センター結成に先立ち「関東の会」が結成され、同会を含めた九つの「地方の会」が基本構成団体となり、同センターが発足しました。
代表に村田光子氏(東海の会代表)を選出しました。
自らもC型肝炎患者の村田代表は、34年前に長男の出産時に出血、止血剤を投与されました。「助産医も退職し、カルテもありません。カルテ1枚あるかなしかで人生が変わります。検査と投薬など月に約1万5千から2万円の治療費がかかり、とても大きな負担です。治療を続け、肝炎を治せる体制を国の責任において確立しなくてはなりません」と訴えました。
各党国会議員があいさつ。日本共産党の高橋ちづ子衆院議員は、昨年秋に成立した肝炎対策基本法に触れ、「(基本法には)医療支援だけでなく、経済支援も書かれている。そうすると一部の人だけに補助すれば良いという話にはならない。それを本当に実行に移すために、今日結成されたセンターが大きな力になると思います」と話しました。
センター結成後には、厚労省の担当者に直接、救済策の要望などを訴えました。患者・家族の生活や病気の苦しみ、悩みを聞く相談会も開かれました。
問い合わせは090(2450)7153「すべての肝炎患者の救済を求める全国センター」本部事務局。