2010年8月21日(土)「しんぶん赤旗」
沖縄県知事選 伊波氏が出馬受諾
基地押しつけに反対
県民の意思示す選挙
沖縄県宜野湾市の伊波(いは)洋一市長(58)は20日、市内で記者会見し、日本共産党県委員会、社民党県連、沖縄社会大衆党の3党から受けていた県知事選(11月11日告示、28日投票)への出馬要請を正式に受諾し、事実上の立候補を表明しました。
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共産党など3党の要請に
会見には3党でつくる知事選選考委員会メンバーが同席。伊波氏は、知事選について「沖縄の将来を決定付ける重要な選挙です」と強調。「沖縄に基地を押しつけようとする日米両政府に対して、民主主義のルールに則して、県民の意思を示す選挙になる」とのべました。
県政の課題について、米軍普天間基地の危険性の除去、早期返還を実現するためには、4月25日の県民大会で示された「県内移設反対」の県民意思を知事選で示すことが大事だ、と強調。また、「宜野湾市での改革の経験を生かして、市町村とも連携をとりながら、県民が主役の県政に改革していきたい」と語りました。
伊波氏は近々、正式に出馬を表明する意向です。市議会9月定例会後に市長を辞職することで、知事選と宜野湾市長選は同日選挙になる見通しです。
伊波氏と3党は、知事選にのぞむにあたって「普天間基地の早期閉鎖・返還、海兵隊の撤退」「沖縄の特性を生かした産業・経済の振興」など5項目の基本姿勢を確認しています。
知事選は、現職の仲井真弘多知事も立候補に意欲を見せています。
伊波氏の略歴
宜野湾市嘉数出身。普天間高校、琉球大学卒。74年に宜野湾市役所に入所。96年に沖縄県議会議員に当選、2期。03年、宜野湾市長に初当選、現在2期目。「基地のない平和な沖縄」が座右の銘。