2010年8月18日(水)「しんぶん赤旗」
農家の不安に応えたい
口蹄疫 党宮崎県委が懇談会
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日本共産党宮崎県委員会は16日、宮崎市で口蹄疫(こうていえき)問題での「日本共産党国会議員、地方議員との懇談会」を開きました。同県の農民連、県労連、宮商連の代表や党の地方議員が参加。日本共産党の紙智子参院議員(党農林・漁民局長)、党県委員会の津島忠勝委員長、馬場洋光書記長、前屋敷恵美県議が出席しました。
紙参院議員が、同日行った調査や4日政府に提出した質問主意書について紹介。「農家の皆さんは“再開しよう”という気持ちになりきれていない。“再発したら…”という農家の不安に応える取り組みが必要です。きょう皆さんから伺った意見も生かして取り組んでいきたい」と述べました。
党地方議員は「周囲の農家は、再開の見通しが立てられず“再開できない”との声もある」(日向市)、「市は約18億円も口蹄疫関連で負担してきた。市町村にとって、財政的援助が一番切実だ」(都城市)など地域や自治体の苦しい状況を語りました。
業者団体からは「国が打ち出した融資制度も審査が厳しすぎてほとんど使えない」(日向民商)、「取引先の食肉加工業者が操業停止で仕事もなく、融資も受けられない業者がいる。業者に対する直接的な支援が必要だ」(宮商連)などと実態を訴えました。
馬場書記長は「きょう出されたご意見を今月26日の政府交渉で政府にぶつけたい。要求や声をさらに寄せてほしい」と呼びかけました。